京都旅行に行ってきました ②朝ごはん 喜心のこと

今回の旅の目的のひとつ。「京都で美味しい朝ごはんを食べたい。」

 

ということで行ってきました、「喜心」。卵ご飯の美味しそうな写真に惹かれました。立地は祇園花見小路通りから入ってすぐ。ホテルのある四条河原町からは徒歩10分弱で到着です。

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京都は本当にコンパクトなので、10分も歩くとまったく趣の異なる街が現れるのが好きです。(だからついつい歩きすぎてしまうのですが^^;)

 

朝の9時なのに、太陽がじりじりと照りつけます。はやくも日傘大活躍です。

 

時間ちょうどに到着すると、さっそく席に案内されます。(完全予約制ということで、前日にオンライン予約しました。平日だと割合予約が取りやすいみたいです。)

 

私の他は4人家族と、男性おひとりの計6名でした。端からカウンターに案内されます。一人でも居心地の悪さはなく、てきぱきと動く板前さん(でいいのかな?)をぼーっと眺めながら、汗がひくのを待ちます。

 

《朝食のメニュー》

向付 汲み上げ湯葉

一般一汁 土鍋で炊き上げた白ご飯

     汁物

     うるめいわしの丸干し

     お漬物

 

※汁物の種類

①京白味噌の豚汁

②季節野菜の汁物

③海鮮和風トマト汁

 

 

まず、お茶を淹れてくれた女性の所作がとってもきれい。こんなふうに美しくお茶を淹れられるようになりたい、と思う。京都に行くと、茶道をやりたくなる。(本当にやろうかな?)

 

向付は汲み上げ湯葉。普通の湯葉やさんでは使わないような質の良い大豆を使っているとのことで、とっても濃厚なお味。少量のわさびをつけていただきます。

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こうしている間にも土鍋が火にかけられます。そんな中、「お茶碗を選んでください」と様々な表情のお茶碗がお盆に載って登場。

 

「選ぶ」という行為は楽しい。エンターテイメントです。そして、選んだ後はそのお茶碗がどんな作家さんに作られたか、どのような土で作られたかという「出自」を教えてくれます。まさに「一期一会」。ただのお茶碗ではなく、「私が選んだお茶碗」。この時点でお茶碗に親しみを持ってしまいます。このお茶碗でご飯をいただくのが楽しみ。

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そして主役のご飯さん登場。ここまででまだ湯葉しか口にしていませんので、お腹もぺこぺこです。

しかし、よそって貰えたのはほんの一口。

・・・?!?!?

 

私の動揺をよそに、真剣によそうイケメンの板前さん。

「お米がご飯になった瞬間です。どうぞお召し上がりください。」と笑顔で差し出されたお茶碗。

いただきました。

 

 

・・・・甘い。

 

 

大事に大事にいただくと、ご飯ひと口がとっても味わい深い。

 

ご飯が「ただのひと口」になるか、「特別なひと口」になるかは、それを口に入れるまでのストーリーで決まるのですね。

日常生活の中で、コンビニおにぎりを超特急で食べる日もありますが、時間があるときは「特別なひと口」となるようにご飯を用意したいなぁと思いました。

 

 

そしてその後無事に一膳ご飯をいただき、その頃には汁椀も出てきて、はふはふといただく。美味しいのでじっくり味わいたいと思いつつ箸が止まりません。ちなみに私は③和風海鮮トマト汁をチョイス。大のトマト好きとしては外せません。(全然関係ないけど、私の祖父は「庄内にこの人あり」と言われるようなトマトづくりの名人だったそうです。私が小学生のときに亡くなってしまったので祖父との思い出はあまりありませんが、私のトマト好きはきっとここから始まっている。)

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そして、卵ご飯に惹かれてきたものの、一膳でお腹いっぱいのため断念(涙)。一杯目は白ご飯を味わいたいと思ったのが徒となりました。

これから行かれる方は一杯目を軽くよそってもらって、胃袋に卵ご飯の隙間を残しておくことをお薦めします。(お代わり自由なので、足りなければ追加で白ご飯を貰えます。)

 

最後はおこげです。おこげにぱらぱらとお塩を振って出してくださいます。もうね、おこげが美しい。おこげじゃなくておこげ様と呼んで差支えない。驚きの美味しさ。お米とお塩だけでこんなに美味しいなんて。白ご飯でお腹いっぱいにならないよう気を付けてくださいね。最後に美味しすぎるおこげ様が待っています。

 

そして喜心では、朝からお酒も出してくださいます。私のお隣の男性はお酒をご所望。朝ごはんの他におつまみも注文されていましたが、とっても美味しそうでした。朝から(たぶん)美味しいお酒と(確実に)美味しいおつまみ。これはコスパ最強なのではないでしょうか。その男性は常連さんぽくて、なんとなく「夜勤明けなのかな?」という雰囲気でした。

 

あっという間に一時間以上過ぎて、終了の時間に。最後のお見送りまで爽やかで、最初から最後まで本当に心地よくもてなしていただきました。

 

シンプルなメニューだからこそ素材にこだわる。食材や器にストーリーをもつ。丁寧におもてなしをする。「こうだったらいいのに」と多くの人が思いながらも日常生活の中で実践できないことを、体験させてくれる店。

地元の常連さんに愛されながら、旅の一見さんも快く受け入れる。家族連れとアラフォー女子一人旅と夜勤明け(推定)のおじさまがカウンターで横並びになって朝食をいただける、懐の深い店。

 「喜心」はそんなお店でした。

丁寧な暮らしを思い出したい方、丁寧なサービスを体験したい方はぜひ行ってみてください^^

 

Breakfast Kishin - 朝食 喜心

※鎌倉にもお店があるようです。今度行ってみよう。